導入事例:南貨物自動車株式会社様
南貨物自動車株式会社

ムジコ・ラーニング実施例:
南貨物自動車株式会社(青森県黒石市)
事故リスクを減らすため、事故再発防止のため

「交通事故はなぜなくならないか」をテーマに調査・研究を進める交通安全サポートプログラム『ムジコ・ラーニング』。いったいどのような取り組みで何を学ぶことができるのか。実際にムジコ・ラーニングを取り入れている南貨物自動車株式会社の現場で担当する3人にお話を聞いてみました。
南貨物自動車さんはどういう会社なのでしょうか?
弊社は青森県黒石市で65年以上の歴史を持ち、主にBtoBの取引を中心としてきた運送会社です。創業当初は木材を運んでいましたが、リンゴといった青果物にシフトしていきました。現在では大手コンビニエンスストアの配送センターを運用し、県内外約40店舗の物流を一挙に引き受けております。
時代のニーズに対応してきた?
そうとも言えます。1990年代は、「コンビニ」という言葉が一般化し、街の風景と人の生活に溶け込み始めて急成長をした頃ですね。
ムジコ・ラーニング導入も時代の流れだった?
直接のきっかけは弊社ドライバーが2016年3月に起こした事故でした。ミスや事故はない方がいいわけですが、人が大きく関わる物流業界において事故はつきもの。しかし、そのリスクは少しでもゼロに近づけたいのは経営者としては必然で、事故後、社内の安全管理はもちろん、運行管理を見直し、社員の教育を改めて行いました。
どんな変化がありましたか?
安全管理に形骸化した施策が多く、社員の意識を変える教育の必要性と管理側の指導力不足を感じました。ドライブレコーダーの徹底や「スピードを出してはいけない」「目視で安全確認」といった指導をすることはできますが、その理由の説明や意識を変えるための動機付けを行うような取り組みまでは至っていなかったのが現状でした。
そこでムジコ・ラーニングを導入した?
そうですね。自動車免許教習所が始めた新しい取り組みということが興味深かった点と自動車免許教習所であれば、安全という教育を受けることができるのでは。そんな思いからでした。
南貨物自動車株式会社
安全運転の一環に健康管理?
ムジコ・ラーニングをどのように見つけられましたか?
事故後、安全に対する姿勢の変化はドライバーだけでなく管理者側も同じでした。安全の見直しや意識の徹底を実施していましたが、社内だけで行うことに限界を感じていました。そんな時に見つけたのがムジコ・ラーニングで、講習を体験してみることになりました。
どのような講習でしたか?
健康や病気に関する内容で、安全運転にどう関係しているのだと思いました。しかし、話を聞いていくと腑に落ちる内容で、つまり、運転中に意識を失ったり何らかの病気を発症したりし、運転ができない状況になってしまうと事故を引き起こす可能性が高くなるということでした。
それで導入を考えた?
その前に、まずは自分から変わらないといけないと感じ、85キロあった体重を66キロまで落としました(笑)糖尿病の危険があったため血糖値を下げ、自分の健康意識から変えました。そのほか、安眠ができているかどうかのアドバイスをいただく機会もあり、安全を学びに伺ったのに、自分の健康を改善しに行ったようなものですね。
ご自身の健康管理から始めたその理由は?
部下に指導だけをしても、自分が先だって示さないことにはついてくる人がいないかと。事故のほとんどは運転技術などではなく、気の緩みで焦りといった人為的なミスであるケースが多い。いわゆるヒューマンエラーですね。その意識を変えることこそが安全教育の基礎だと思います。そのためにも自分が見本となって示したつもりです。
新藤 直也
新藤 直也(しんどう・なおや)
本社黒石営業所所長。入社19年目。自身の健康から改善し20キロ近く体重を落としたという
基本の見直しを外部から指摘されることが大事
実際にどういう取り組みが行われたのか?
ムジコ・ラーニングは基本的に座学を中心とした講義です。交通ルールや決まりに対して、例えば「なぜそのように決まっているのか」といった「理由」や「原因」をしっかり解説してくれる内容です。非常にわかりやすく、当たり前で聞きにくかったことや意外と理解できていなかったことが改めてわかるようになりました。
具体的にどういうことでしょうか?
夜間の走行には前照灯のハイビームとロービームを使い分ける必要がありますが、本来はハイビームが基本でロービームは「すれ違い用前照灯」という正式名称の通り、対向車がある場合に使うライトです。つい切り替えることを忘れてしまい、そのままにしてしまうことが多く、ドライバーだけでなく我々も改めてその重要性を知る機会となりました。 また、教科書やテキストがあるわけでなく、それを読んでおしまいといった内容でもない。ディスカッション中心に進める授業スタイルや、導入から時事ネタなどで受講者の関心を引かせて講義に集中させるテクニックは教習所ならではと感じましたね。
受講したドライバーに変化はありましたか?
自分から安全に心がけるようになりました。車間距離を取るようになったりスピードを抑えたりするようになったと聞きました。我々の指導の場合、教育ではなく上司からの指示や業務の連絡として受け止められる傾向があったことも要因かもしれません。外部から指導されるという点がやはりドライバーにとっていい刺激となったようです。
事故件数も減ったと聞きました
まだ一年しかたっていませんが、取り入れる前に比べると事故の発生件数は減少しました。以前までは「安全運転」「事故注意」といった声がけしかできていなかったが、スピードを出しすぎはなぜ危ないのか、小さな事故でもそれが起きた原因や背景まで分析し、話し合っていくようになったことも変化の一つではないでしょうか。
村元 和弘
村元 和弘(むらもと・かずひろ)
黒石営業所主任。入社8年目。
鎌田 正之
鎌田 正之(かまた・まさゆき)
本社黒石営業所営業部主任。入社8年目。
一番のリスクヘッジを考えた選択
これからはどのような取り組みが必要になりますか?
まだ一部のドライバーしか受講していないため、可能な限り全員が受けられるようにしていきたいですね。また、すでに受講したドライバーも一度受けて終了ということではなく、今後も定期的に受講させていきたいです。
ドライバーに何度も受講させる意味はあるのでしょうか?
定期的に行うことが安全への意識向上につながります。一度受ければいいということではないと感じています。こればかりは人の意識の問題なので、忘れないように習慣づけていくことが大事なのではないでしょうか。
定期的に受講させることが会社に負担となりませんか?
事故になってしまうことが一番の損失となります。それはコストだけでなく、人的な喪失や会社の信用・イメージダウンにもつながっていきますので、そのリスクを考えれば、会社として当然の選択をしていると思います。
今後の取り組みを教えてください
2017年3月から「準中型免許」という制度が新設されました。ドライバー不足の解決につながるのではと期待が大きく、18歳から小型トラックなどが運転できる制度です。安全面では現場の指導がより求められることになることが予想されます。メンタルだけでなく、技術面においてもそれは求められるところであり、ムジコ・ラーニングの中で補完できるのであれば、今後も一緒に取り組んでいきたいですね。
聞き手:工藤健(弘前経済新聞)

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